怪獣屋





1000円持って怪獣屋に行った。

ショーウィンドウにたくさん怪獣が入っていた。

大きいのから小さいのまでたくさん怪獣がいて、動き回っていた。

2番目に大きい怪獣がカッコ良くてほしかったけど、200000000円したからあきらめた。



店のトビラを開けたら怪獣たちの鳴き声がきこえた。

いろんなかたちの檻の中にたくさん怪獣が入っていた。

あきらかに檻の大きさと体の大きさが合っていない怪獣がたくさんいた。

「ちーちむ」と鳴く怪獣がほしかったけど、100000トンあったからあきらめた。



店のおじさんに、ここにいない怪獣の写真をみせてもらった。

「この子、いい子ですよ。」といって一匹の怪獣を中指でさした。

しろうとめにもいい子の気がした。

店のおじさんはいろいろしゃべってたけど、せんもんようごばっかりだったので8割がた聞きながした。



「僕、1000円しかもってないです。」と言ったら、にがい顔をされた。

すごくせちがらいと思ったが、相手はおとななので黙ってた。

すると、店のおじさんが奥のトビラから小さい箱を持ってきてくれた。

気をつかわせてしまったかもと思った。



店のおじさんが箱をあけるとまつぼっくりぐらいの大きさの怪獣が入ってた。

「宇宙人。」と店のおじさんはいった。

そして、かんぱついれず「1000円だったらこれしかないよ。」といわれた。

りそうとげんじつのはざまでゆらいだ。



「じゃあ買います。つつんでください。」と僕はいった。

「プレゼント?ラッピングは別になっちゃうんだよ。」といわれた。

すぐ、お金のことをいっているんだと気付いた。

なぜだか分からないけど、むしょうにはらが立った。



しょうがないからハダカで家までもって帰った。

とちゅうで宇宙人はビームをだして民家を3軒ほどはかいした。

ぜんりょくで逃げた。

走りながら「こらっ!!」っと怒ったが、宇宙人はわけがわからないといった顔をするだけだった。



家に帰ってすぐ、お菓子の箱に宇宙人を入れた。

そしてすきな女の子のことをかんがえた。

明日はゆうきをだそうと思って、すこしはやいけど寝た。

とくに夢とかはみなかった。



朝おきて歯をみがいたあと、お菓子の箱をあけてみた。

宇宙人が死んでた。

くうき穴を開けてなかった。

しばらく泣いた。



庭にお墓をつくってから学校にいった。

とちゅうですきな女の子にあった。

あっただけだった。

学校についたら日直だったことを思いだした。



学校の帰り怪獣屋にいってみた。

男のひとが、きれいなおねえさんに2番目に大きい200000000円の怪獣をプレゼントしていた。

僕はゆうきをふりしぼってきれいなおねえさんに「くうき穴をわすれないでね。」といった。

ふたりともはとがまめでっぽうをくらったような顔をして、僕を無視してくるまにのった。



僕もおとなになったらすごく高い怪獣をプレゼントするのかな?

けど、おんなのひとってすぐ怪獣を死なせちゃうんだもん。

それでも、僕はおとなになったら怪獣をプレゼントするんだろうな。

だってパパもママにプレゼントしたっていってたから。



怪獣屋の電気がきえた。

今日はもうおわりだ。

僕は、宇宙人のお墓にそえるお花をとって帰ることにした。

あと、晩ゴハンはカレーがいいかもって思った。




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